タッチパネルのドライバソフトを独自にリリースしたい。

依頼者
株式会社アスコ様
〒594-1144 大阪府和泉市テクノステージ3-7-16
TEL.0725-51-2122
システムグループリーダー
和田 守 様
株式会社アスコは中小企業の成長支援をきっかけに設立された経営コンサル・システム構築の会社です。グループとして業務用タッチパネルの製造・開発/販売を行う会社と、タッチパネルの採用により、あらゆる分野の業務ソリューションを行う会社があります。プラグインさんにはタッチパネルコンピュータのドライバソフト開発をお願いしました。
担当者
山本 尚佳
アスコ様はデバイスを持つ会社なので、様々な環境で使用することが前提の開発でした。担当したのは、その要となるドライバの開発です。タッチパネルの用途は年々拡大しており、これからも開発パートナーでありますが、もう一段踏み込んでタッチパネルを使ったビジネスやソリューションを一緒に考えていければと思っています。

複数のOSを理解できるから対応力に差が生まれる。

タブレットやスマートフォンの浸透で生活の中になじんできたタッチパネル。一方で産業分野でのマーケットも広がりを見せています。たとえば、製造業の様々な機器や生産管理の表示や、交通案内、施設でのサービス案内などへの利用です。
直接機器に組み込まれるものもあれば、それ自体がコンピュータとして独立しているタッチパネルコンピュータもあり、株式会社アスコは、そんなタッチパネルのデバイスに関わるメーカーの1つでした。
開発依頼があったのはタッチパネルを動かすためのドライバソフト。家庭のプリンターなどでもドライバが必要なように、専用のドライバソフトが不可欠で、様々な機種に対応するものをリリースしなければなりませんでした。
和田
我々はグループ会社でハードを開発しています。ですからプラグインさんのようにOSに近い分野での組込開発ができる会社は非常にありがたいです。Windowsベースだけではなくて、VxWorks(WindRiver社が開発・販売する組込開発用のオペレーティングシステム)を扱えるという面でも心強いですね。CPUを理解して最適なメモリの配分を意識しながら開発していただけるので、1言えば10わかってもらえます。この案件はリリースのスケジュールが決まっているので、迅速なコミュニケーションを取れることがなにのより重要でした。
ドライバ開発は順調に進んでいきました。ところが、いよいよドライバのリリースを迎えたとき、予期せぬ問題が起こります。「起動できないのです」和田様からの電話は緊迫していました。
和田
焦りましたよ。スグにプラグインさんに連絡を入れて対応して欲しいと。
山本
テスト段階ではバグもなく完璧に動作していたんです。それが、納品先で全く起動しないという報告を受けました。テストは充分なものだったし、問題はないはず。最初は、どこに原因があるのか現場で検証しても全く突き止められなかったんです。もしかしたら、プラグインの開発が原因じゃないのかも?そんな推測もあったんですが、100%言い切れない。とにかく、1分1秒でも早く解決を。一斉にリリースされるドライバソフトに問題があれば同じ現象が他でも起きてしまいます。
山本は急いだ。「もしかしたら……やっぱりそうか!」原因がつかめたのは数時間後のことでした。
山本
実は極めて特殊な事例でした。我々の開発したドライバには問題がありませんでした。しかし、OSの方に問題があった。しかも、そのお客様が使われているシステム環境のなかだけでしか発生しないエラーだったんです。
和田
まさかの事態ですよね。でも、そのときに原因が突き止められたことで特殊なエラーが起きたときの対処方法を把握することができ、ソフトの品質を向上させるきっかけにもなりました。私が仕事を頼みたいかどうかは、こうした緊急事態のときにどう対応できるかで決まります。答えも原因も手探りの状況をいかに解決に導けるかが、信頼だと思うのです。
山本
実際、開発段階でも100%の要件定義はありません。途中段階でいろいろな要件が追加されもっともベストなものを一緒に探っていくようなプロジェクトだったんです。プラグインは何ができます、と答えるよりも、アスコさんのやりたいことを聞き、それならこういう方法もありますがどうですか?という解決を提示していきました。普通なら最初の仕様にないことは出来ませんと言うのかも知れませんね。でも、そこで実現に向けて何を提案できるか?それこそがプラグインの仕事のスタンスです。

目的が同じならゴールは変化して当然。

和田
最終の目的を同じにしているから期待以上の提案を頂けるのだと思っています。仕様書通りにそのまま完璧につくることがゴールではありません。ユーザーがどんなメリットを望んでいるのかを同じ目線で考え、理解しているからアウトプットは違ってくる。反対に言えばその提案がないところとは仕事をしないでしょうね。
山本
語弊を恐れずに言えば、私たちもそのままつくるだけの仕事はしたくないし、それではプラグインの強みが発揮できないと考えています。そういう意味においてはアスコさんとはお互いに意見を戦わせながらものづくりができて、非常によい関係を築けていると感じます。
和田
今ではドライバの開発だけでなく、タッチパネルを使った生産管理ソフトの開発もお願いしています。たとえば数値記入や事務作業に追われて本業である製造や開発に注力できない中小メーカーは多いんですよ。簡易なシステムで効率的に済ますことができれば生産性が上がりますから。
山本
ただ、最新の技術をユーザーに押しつけるのではなく、ユーザーが困っていることを解決する。そのための手段がタッチパネルやソフトウエアであるという共通認識を忘れないようにしています。確かな信頼とはその認識から生まれるものだと思っています。和田さん以上にユーザー目線になれるかどうかですね。
和田
いやもう充分私以上にユーザー目線ですよ!いつも隣に席を置いてもらっているようにあうんの呼吸を感じていますから。これからも頼りにさせてもらいます。
「社内に席があるような関係性」和田さんが言われたこの一言に、プラグインとアスコのパートナーシップの深さが集約されているのではないでしょうか。
Breakthrough Point

技術的裏付けから、ビジネスモデルを考えだす。

受託開発のパートナーに留まらない関係がキーになっています。ときにはホワイトボードを前に、新しいハードやソリューションサービスのアイデアを議論し、そのアイデアのなかでプラグインができることを提示。ビジネスパートナーに近い立場で、かたちのないものを具現化していく。プラグインが目指す理想のスタイルの1つがアスコ様との仕事にはあります。