簡単で、実用的なPOP作成システムをスーパーに。

依頼者
株式会社イシダ様
〒606-8392 京都市左京区聖護院山王町44番地
TEL.075-751-7016
システムエンジニアリング部
SE二課 係長
小西 浩之 様
株式会社イシダは「はかる・包む・検査する・表示する」ことに関連した産業シーンに、製品やサービスを提供しています。プラグインさんにはスーパーなどの流通業界で使われるPOP作成ソフトのシステム開発を依頼しました。また、梱包機器のプラットフォーム開発もお願いしており、長いお付き合いがあります。
担当者
前野 秀文
株式会社イシダ様は、製品を提供するメーカーとしてだけでなく、販売店のバックヤードの効率化などを改善するソリューションも提供されていましたので、使い易さという点に最も注力しながら開発を進めました。現場を想像するだけでは分からない、生の意見を徹底的にヒアリングすることで解決すべき課題を明確にしました。

小売りの店頭に1秒のロス、1円の表示違いもない正確さを。

イシダが業務用POP作成ソフトの開発を始めたのは1995年のこと。
当時、流通業界もまだまだ基幹システムのIT化などは先の話でした。店頭のPOPといえば手書きでマジックで書くのが主流。
Windows95とOfficeが発売されたことで、PowerPointが使えるようになるかならないかの頃です。
参入直後は、単純にきれいに文字が印刷できるだけでもニーズがありました。しかし、プラグインが新しいシステムの開発を依頼された
2008年には、流通業界がすっかり様変わりしていたのです。
小西
たとえば、POSという仕組みがあります。大きなスーパーなら本部が各店舗の売上げや在庫をリアルタイムに把握して、最適仕入れ、最適価格を決定しています。それで消費者には欲しい品物がきちんと届くようになりました。ところが、それによって仕入れのタイミングや価格決定のタイミングが変わると開店中の業務が増えたんです。
小西さんによると、新鮮な青果物などは開店間近に配送されるので、値付けするのが開店準備と平行する。さらに価格も特売日の設定などで頻繁に変更があり、手書きは表示ミスにつながります。
小西
チラシを大量に配布するスーパーにおいて価格表示のミスは致命的。そのリスクを減らせて、作業効率も上がるソフトの開発が急務の課題でした。
前野
本部のデータベースとPOPの表示を連動させる。そのことで正確な価格表示を確保でき、手書きで書き出したり、入力する手間を解消できる、最初は単純にそう考えていました。でも、実際には課題はそれだけじゃなかったんです。驚いたことに、効率の悪いソフトを使っているスーパーでは朝にPOP作成だけのために従業員が並んで、行列をつくって待っているんですよ。つまり、ソフトを使うのは大半がアルバイトの方でパソコンの操作に不慣れなことが多かったんです。
小西
課題解決に最も必要だったのは、わかりやすさと、シンプルな操作性でした。
前野
マウスを触るのもおぼつかないような、年輩の方も想定してインターフェイスを設計しないといけないのだと、それを見て理解しました。キーを押す回数も極力少なく、かつ業務を完了できるように試行錯誤を重ねて設計しました。
小西
納品すると目に見えて改善された業務によって、売場のオペ—レーション自体が変わりましたね。私たちに求められているソリューションとはそういうことなんです。

データベースの連動が食品のトレーサビリティを守る。

プラグインがイシダに提供しているもうひとつのシステム。それが包装機器のシステムです。
包装と聞くとパックして終わり、のように思うかもしれません。しかし、実際にはいくつもの情報印字や計量をオートメーションで行っています。プラグインでは、その製品の操作盤の端末プログラム、プラットフォームの開発を手がけています。
小西
食品の包装には産地を明示するトレーサビリティの明示があります。これまでは朝、入荷する時点になるまで、現場には産地がわかりませんでした。そのため、ひとつひとつ産地を確かめて記入したりシールを貼ったり、開店準備に時間がかかってしまうんです。それをどうにか改善したいと思いました。そこで、開発実績のあったプラグインさんにお願いしたんです。
前野
まず取り入れたのが本部のデータベースと連動させることです。直接包装機器にデータが入ることで、パック包装の段階でスムーズに印字ができるようになります。また、お肉の計量も計測機器がデジタル測定行うのでより正確性を高める改良をしました。ここで驚いたのが、現場の従業員には包装機器が精密機械だという認識がないことでした。濡れた手で操作したり、湿気が多い場所に置かれたり状況が想像と違うんです。
小西
新しい機能は利便性をつくりますが、使う人を見ていないと誤ることがあります。たとえば、こちらが予想していたキータッチのスピードよりも、3倍くらいの速さで仕事をしているということがわかりました。キータッチが速すぎて最初はバグになったんです。そういう操作性も、細かく改善してもらいました。結果、店舗に最適なオペレーションを提供できたと考えています。プラグインさんは、一緒に問題を解決できるという存在です。お互いに情報を提供しながらよりよいサービスへと向上させていきたいですね。
前野
どれだけ納期が厳しくなってしまっても絶対に間に合わせる!それが使命だと思っています。
現在は、開発だけだが流通業界は24時間動いている世界です。その世界をサポートするイシダの存在はより重要になっています。店舗の24時間営業も増えているなかで、営業や流通が1時間滞ればその損失は多大。ここにサーバーやソフトウェアの保守管理が果たす役割も大きく、プラグインにも期待しているよ、と小西さん。
Breakthrough Point

受発注の関係以上に、どこまで親身になれるか。

頼まれていないところにも気を配れること。仕事の範囲を自分で限定しないようにしています。たとえば、イシダさんとの仕事は、古くから構築されていたソフトに改良を加えることが多いのですが、その経過の中でプログラミングの中身が不明確になっていた箇所がありました。改良の際に改めて把握するようにして、共有させていただきました。